レッスンからの声 No.377

こちらでレッスンを受け始めてから一年ちょっと経ち、ずっと無意識でできていた低音部のギアチェンジが数回前のレッスンで突然できなくなったと指摘されました。そこでギアチェンジをしているという意識がなかったので、その場で改善することができず、宿題としてきました。高音部のギアチェンジに関しては、レッスン開始当初から割と難なく出来ているし、明確にギアチェンジしているという意識もあったため、数ヶ月前に一時的にできなくなった時はあったものの、すぐにまた出来るようになりました。この数週間、ずっとギアチェンジを意識してきたところ、低音部のギアチェンジを思い出しつつあることに加え、低音部でも高音部でも裏声でも、実は今まで無意識にギアチェンジしている部分が多数あることと、その全てで共通する喉の使い方、体の使い方があることに気付きました。ギアチェンジをようやく意識に上らせることができました。上記のことをトレーナーに話したところ、その通りであると仰ったので、体感は間違っていないと自信を持つことができました。

また、それによって、「高音部でギアチェンジする場合は声を出す前に喉を作っておいてね」という言葉も掴めました。これは前にも何度か言われた事がある言葉で、ずっとその意味するところを掴みかねていたのですが、今日、上記の話の後に改めて言われた時に、「今ならこの言葉の意味がわかる、多分次回までにできるようになれる」という感触を得ました。

 

ブレスの場所を増やした。そして、たっぷりブレスをして歌った。ぶつぎれになって、テンポもめちゃめちゃな気がした。ブレスが増えたことで、音程がキープできず下がったような気がした。けれど、意外なことに、トレーナーから「大分よいです」と言われた。「声が充実してきたので、ブレスが増えてもぶつぎれに聞こえない。今までの方が瀕死の歌で最後までいくのが大変そうだった。まずは、たっぷり吸って歌っていくこと」と、トレーナー。びっくりです。自分の感覚は当てにならないものだ、と思いました。

 

こちらのレッスンでのもう一つの課題は、無駄な力を抜く、です。発声の際に首、肩、胸に余計な力が入るクセがあり、それを抜くように日々意識しています。お腹だけは踏ん張りながら、それ以外は入れない。まだ完璧とは言えませんが、以前に比べたらかなり抜けるようになりました。また、それを日々意識していると、日常の様々な場面で無駄な力が入っている事に気づきます。例えばスマホを手に取る時、マウスを操作する時、箸を上げ下ろしする時、人の話を聞く時など。特に私の場合は肩がグッと力み、前に出たり、上がってしまうことが多く、それが自由な体の動きを奪っているように感じます。気付く度に抜こうとしますが、なかなか難しいです。少なくともまずは発声の際の脱力をしっかりできるようになります。

 

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50音交錯表のいくつかの行を言ってみるという内容でした。その中で特に注意されたのは、お腹をしっかり膨らませること、喉をしっかり開けて息の通り道を広く維持すること、母音をハッキリ長く言うことでした。最初のお腹を膨らませることに関しては以前から重要だとお聞きしていて、意識してきたのですが、それをすると発声時に胸や肩、首に無駄な力みが入るのが課題でした。そのため、無駄な力を抜いて声を出すことを意識して練習してきました。その結果、まだ完璧ではないけど、前よりもだいぶ力が抜けてきているとのことだったので、引き続き練習します。

喉を開けることに関しては、それほど難なく出来たのですが、母音をハッキリ長く言うのが難しかったです。トレーナーのお言葉を借りると、母音と子音の割合が半々か、6:4くらいのことが多いので、8:2か9:1にしたいとのことでした。これもなかなかすんなりとは出来ないのですが、確かにトレーナーの見本を聴き比べると、母音を強く発すると声に力があり、自然と聴く人を引きつけるように思います。私の言葉を人があまりしっかり聞いてくれなかったり、途中で飽きられたりするのは、(もちろん、そう単純な話ではなく複合的な要因でしょうけれども)、この母音が弱いことも原因の一つかもしれないと思いました。次回までにしっかり練習して、母音強めの発声ができるようになってきます。

 

息吐き練習:RuPuTuKu(2回)+ササササ+シュシュシュシュ+ヒヒヒヒ+FtFtFtFt+スーサ

Ruの発音は「巻き舌」を目標とする。

爪先立ち歩き、かかと立ち歩きしながら実行する。

体の動きが増えることによる悪影響はなく、安定して息吐きと発音ができた。

息吐きに続いてサッサッサッサの発声練習(ドソミド:1オクターブ変動)

サッサッサッサッサの発声練習(ドミソドド:1オクターブ変動して戻る)

その場立ちでかかとを上下させ、かかとを上げるときに「s」の子音を発する。

下半身を使う分、力が下に沈むため、腹が据わり、肩が上がるなどのブレがなくなり、安定して発声できた。

サ行とラ行の発音

その場立ちでかかとを上下させ、かかとを上げるときに「s」の子音を発する。

「s」の子音がしっかり出せて、その上に声もブレずに出せた。

声とことばのトレーニング帖

前歯を閉じて読む。

爪先立ち歩き、かかと立ち歩きしながら実行する。

読んでいる最中に、抑揚を付けず、敢えて「棒読み」に近い感覚にした方が、体の動きと発声がぶつからず、素直に読めると感じた。

 

しゃがんだり、踵を上げたりしながら発声したあとの自然な開放感と声の安定さ。

体を動かしながら(とその後)の発声はピッチなど余計なことを考えないので素直に声が出せる。

歯を閉じたりしながらの発声はなかなか力の抜き具合が難しい。

レッスンは常に余計なところに力が入っていることに気付かされます。

 

姿勢、フォームのチェック。猫背にならないように、胸を開いて、手が前に来ないように、などチェック。フォームは私の土台だから、徹底的に見てくださるトレーナーの存在は頼りになります。膝がピンと伸びがち、リップロールのオクターブは、膝を緩めて重心は下、声は上のイメージ。花瓶のように吸う。歯磨きチューブのように吐いていくのは、にょろにょろ吐くんじゃなくて、上にふわぁーっと。

一生懸命になると、首が前に出てくる。首筋はまっすぐ伸ばして。まっすぐといっても、首の骨は湾曲しているから、そのカーブに沿って伸ばすかんじ。

 

あくびの練習をするように言われましたが、話す時も歌う時も喉をあまり開いていないことを実感しました。

喉を開くことを意識していきたいと思います。

 

歌っているとき、膝を外に出すことを意識、その膝の両脇に支えの力がかかっているのが気になり、ブレスのときにそれをゆるめてみる、そのときに、フォームが崩れる気がする、という、質問をした。トレーナーいわく、結局はバランス、そこだけに頼りすぎてもよくないし、力むと喉も力むから、歌唱時なら歩いてみるとか。トレーニング中なら、一度やめて、違う動きをする、とか。

 

口が日本語のポジション(横に開く)になってしまっている。ほほをよせる筋肉が弱く、意識していても、ついつい横に開いている。

タピオカを吸うときのほほの形、ほほに窪みが入るくらい。ほうれい線から人中に向けても特にゆるみやすいみたい。

ほうれい線が見えなくなってしまう。口が横に開きすぎて、前髪が上下4本以上みえてしまう。

下唇が内側に巻き込まれてしまう。

喉の奥の壁の部分をなんとか動かそうとする。嘔吐の時のおえの感じ。

 

発声の調整の大切さを身をもって感じた。鼻にかかる状態や踏ん張りの度合いを感じてより適切な状態に直していくこと。かかとやつま先で歩くだけで体のを踏ん張りを自動的に引き出すことができる。この状態のときに体の筋肉の使われ方をやるたびに意識していくことも大事だなと感じた。歌の際、踏ん張りを持続した状態でやることができた。具体的な意識をもって、意識的に体を使えたということが、より自由な表現につながると思った。

 

オの発音で中音域から高音域までのスケール練習。今回は低音域より高音域を中心に見てもらいましたが、深い声のまま維持して高いcまで出すのはとてもやりづらく感じました。声が裏返りそうになるのと体の支えを維持するのが大変で、かなり体力が必要だと感じました。体の使い方と支えの筋力のなさがやはり課題だなと再認識しました。

また、自分が認識している地声と裏声が出している声とズレが生じている様な気がしました。自分が出している(地声)が裏声よりの声だったのは意外でした。自分がイメージしている声と指摘される声のズレがあるので、その辺を整理できればと思います。

 

歌詞とaで歌う。たっぷり吸うときに、息の音がするのは、実際にはあまり吸えていない。息の音がしない方が、こすらずに吸えている。とはいえ、息の音がしないことが最重要ではなく、たっぷり吸ってひとつのフレーズを歌えることが大事。体感として、吸うときは口をガバッとあけて、声を出すときはたてに開けてのどのおくから出す感じ。

 

高いため息と、低いため息で、身体の違いを内観してみる。

Zuuaaaドミソミド、Zの子音をもっと濃く、くっきり、しつこく発音する。Sの子音にならないように。おなかをいやおうなしに使える。

アエアエアエアエア…ドレドレミファミファソラシラソファミレド※まじめに音程を追わない、息の勢いにのせて、定点を通ろうとしない、新体操のリボンのように歌う。

息だけで、ドレドレミファミファソラシラソファミレド。息だけだとしっかりお腹をつかえる。

ムンクのさけびの顔をつくる。ほほ骨の下をを親指の腹でささえる。直後に、手をつけなくても再現してみる。

 

歌おうとせず、喋ったまま、やる気なく、ふざけた感じが正解の方向だった。

レガートへ切替て発声、さんざんなぞったのでスムーズに前へ進める。

自分は一つ一つ確認してしっかり歌おうとする意識が強いのが、支障となり鎖を付けたまま、早いフレーズを歌おうとしている。

ふざけた感じで歌う(録音は違和感なかった)感覚に違和感が有ったが、体、マインドに柔軟性を持たせる洗脳させる取り組みという事で納得した。

難しく歌うのが歌ではない。

ちゃんと使ったら素直に反応して、体が付いてきてくれる。

体、マインド、自分の状態を整理できる言葉を沢山収穫できた。

 

リズムがずれている。

頭の中で歌いながら小節の始めを手で叩いたときに、手拍子のリズムがすでにずれている。

歌いながら手拍子したり、足で大きい拍をとりながら手でリズム叩いたり色々なリズムのとり方で練習する。

怒っている歌詞はもっと怒る。

感情をもっと表に出して表現する。

歌詞の読み方が曲に引っ張られているので、まず歌詞を読む所から練習する。

怒ったことや嬉しかった事を聞かれても特に思いつかなかった。

普段の自分の感情を観察する。

感情を大きく感じるようにする。

 

トレーナーいわく、なんといってもフォームが大事。コロナ禍で本番以外はマスクして練習する。声の響きは全くちがって聞こえる、本番だけマスクをはずし、そこでの聞こえかたも違う。なので、フォームに頼るしかない。

今日はハミング、スケール発声ともに、喉のつまりがほとんどなくいっている、とトレーナー。自分の体感は、ハミングは口の後ろ辺りに声があるような感じ。スケール発声は喉か口の奥に声があるような感じだった。そこの形を、aやeなどに変えていくと、声が通るときに、その母音になって出てくるという気がした。最初から、aやoを出すのではなく、出してるのは同じ声なのだけど、通過する場所の形を変えていって、aやoを作る、というか。からだはウエストから上の胴体が膨らんだりキープしたり、下の胴体はあまり動かない感じだった。フースラーの「うたうこと」という本に、最終的に鳩尾に集まる図があるとトレーナー。

 

曲が速くてリズムにいまいち乗れていなかったが、足でリズムをとりながら歌うとリズムが取りやすくなった。リズムを取るのに必死で自分では分からなかったが声もリズムを取っているときのほうが良いと言われた。

リズムに乗れていると歌詞と音楽のタイミングが合い歌いやすいと思った。

 

歌詞の置き方を丁寧に工夫しすぎて、結果、ぶつ切れになった。ベターっと歌うだけでなく、置き方を考えたつもりだったのに、歌を複雑にしただけだったようだ。最後の着地がはっきり見えているので、それはよい。三回目に聴いてもらったとき、それまでと変えて、ストレートに歌っていった。やっと一本通った、と、トレーナー。ここからまた、始めなくちゃ。今更ながら、歌うことは試行錯誤だ。朗々と歌っていって良いときもあるし、工夫が必要なこともある。一本通して、細かく見ていって、また一本通して、そうやって取り組んでいっても、良くなるかどうかは、分からない。努力が報われるとは限らないけど、それでも悪戦苦闘したら、歌の中に、この歌を歌います、という覚悟みたいなものは、確実に入るんじゃないかな、と、ちょっと期待している。