レッスン効果・体験・音信 No.355

何もしない状態で、身体の踏ん張りを効かせようと意識するとなかなか、思うように行きませんが、先生が提示してくださるやり方は自ずとそうなるようにいつも的確で、その後の声の出方が確実に異なっていることを実感できます。

 

2年前は小さい声で高音域を歌うことができず、音量を下げようとすると声が掠れたり揺れたりして歌にならなかった。息のトレーニングを続けた今は、しっかり立ち上がった声で小さく歌うコントロールを、喉を痛めずできるようになった。

 

気がつくと、以前より歌うのが楽になっています。何かができたから、というより、なんだかんだやっているうちに、という感じです。多分、この先も、こんなふうに体得していける気がして、楽しみです。

 

呼吸練習でまだ身体は動いてしまっているものの、以前よりは動きが少なくなった。

顎を下げることが癖づいてきており、自然と下げられるようになってきた。

 

声楽らしい声になってきたねと、トレーナーに言われた事が最高に嬉しい。もっと頑張ろうと思う。

口の中がよく開けられるようになり、英語や外国語の歌が歌いやすくなった。

 

自分が気づいていなかった思い込み、体の認識を知ることができた。

発声時の不快感は母音の曖昧さも一因と知った。

 

息継ぎを意識するよりも息を吐き切る方が、自然な息継ぎにつながることに気づきました。

自然な息継ぎに繋がるトレーニング法として、前屈姿勢で発声する方法が有効であることがわかりました。

声に踏ん張りを利かせるためにサ行のトレーニングが有効であることがわかりました。

 

声を出す楽しさを感じるレッスン。姿勢も意識してチェックするようになってきました。

 

発声に対する凝り固まった考え方がかなりほぐれて、トレーナーの指導がすんなり頭に入るようになりました。

ウォーミングアップなしで歌わなければならない時も、ある程度の声量が出せるようになりました。

 

今週、立て続けに「元気な声が聞きたいから、また電話して」と言われた。声が聞きたいから? ちょっとびっくりした。自分の声は特徴があるわけでもなく、身体も過労ぎみなのだけど、元気に聞こえるのかな、ヴォイトレのおかげかな。なんにしろ、声を聞きたいと言われると、ちょっと自信がつく。本当は電話でなく、手紙やメールなどの、書く方が、自分は気楽だ。けれど、会報で、「気に病むより、電話一本で解決する」という下りを目にしてから、電話も大事、一声は大事と自分に言い聞かせるようにしている。現金なもので、また声が聞きたいと言われると、電話がイヤではなくなってしまった。なぜか、ふっと、思い出したのは、谷川俊太郎の「部屋」という戯曲。なにもない空間に男と女と三本足の椅子がある。女のセリフは、「私あなたを愛しているわ」で始まる。30年以上前のこと、演出家の竹内敏晴氏は私に「その言い方じゃない」とずっと言い続けた。「愛しているわ、は、結果を言うんじゃない、働きかけるんだ」と、言われても、なんのことだか、わからなくて、迷路に入った。あの時、竹内さんは、私が働きかけるのを待っていた、でも、私は全く理解が及ばなかった。今なら、少しわかる。声をかけるということは、相手に働きかけること。ただ、声を出すことでもなく、結果を伝えることでもなく、相手という存在に、自分が声で働きかけて、「今ここで」を作っていくことが、相手に働きかけるということの一歩なのだろう。少しは成長できたかもしれない。 声に自信をもって、電話も他人も恐がらずにいこうと思う。