<声レッスンの感想> No.272

発声、プロミネンス 

息を吸い込む、息を吐く、と単純なことをいろいろ科学して、横隔膜を強くするなんてとても 学問的には面白いと思います。お腹から、アアーと声を出してみて、私的には、この声がカラスの仲間を召集する声になったらokです。

 

1.息のはき方(鼻に通さない)

2.喉仏を下に

3.いろいろな発声練習

息を通すコツをつかむ。

だんだん楽に声を出せるようになった。

変化をもっと楽しんでいきたい。

 

ロールに背中を乗せて上あごや舌をリラックスさせる。

息の流れはあまりスムースになったようには感じることができませんでした。

慣れない姿勢だから気持ちも緊張してしまうのかもしれません。

でも終わってから今まで感じたことのない楽な感覚が舌や口腔に感じられたのでいいのかも?と思いました。

 

1.丹田(臍の下)を意識して発声する

2.息を吸う時はいいにおいをかぐように。

また、息を吸う時は口を閉じ、顔の緊張をとく。

3.発声する時は針の穴に糸を通すように。細かい神経を使って。

4.口を無理に大きく開ける必要はない。

卵を口の中に入れたイメージ、あるいは、あくびの要領で口の中を大きく開ければいい。

5.高い音は上から引張られる感じで。

 

腹式呼吸.息を吐く時は全てお腹がへこむのではなく、お腹の力をを保ちながら発声出来るようにする。

全てが連動しているので、体全体が楽器だと思うように。

技術とメンタルの両面を保てるようにする。

元の姿勢に戻って発声する時、力まず、声を出せるようになった。

 

1.ラレリルレレレレロロロロロの発声

頬骨を開き、横への広がりを意識して使う。

特に、ルとロの発音では、横幅が狭まりやすいので、意識して横へ広げる。

※広げた形で固めるのではなく、広げながら動かしてゆく。

2.リレリレリ、レリレリレの発声練習

下の歯を噛みしめるように使う。

下顎でグチャグチャ噛むのではなく、響かせるのは鼻腔など、顔の内側の上側。

3.ラレリレルレレレラレリレルレレレロの発声

ロの発音も、横にしっかり広げる。

歯を全部噛み合わせたり、左右片方だけ噛み合わせて練習すると、横の広がりを意識し易い。

上に響かせる感覚も忘れない。

4.朗読「100万回生きたねこ」

胸を広げることも大切だが、肘を張ると肩が力んで体が固まってしまうので、肘は下げて楽にしておく。

5.ハヘヒフヘヘヘヘホホホホホの発声

一つ一つの音で息を吐くのではなく、むしろ止めて声を出す。

子音を強調する必要はなく、ハ行とア行の中間ぐらいの感覚で充分。

6.朗読「おれら」

ゆっくりと、誇りを持って、志を語る。

(幕末の勤王討幕志士にでもなったつもりで)

一番発音が難しいのは題名の「おれら」。

最初の「お」が窄まらないように、横に広げた状態で始める。

7.朗読「さる」

前歯、特に下の左右両端を効果的に使うことで、広がりのある声と、滑舌の良い発音を作ることができる。

今まで苦手なラ行の克服を中心にご指導いただき、大きな改善が図れたことに、感謝申し上げます。

 

舌を付けた状態で、天井を上げる

舌はまっすぐ上 (反り過ぎない)

舌先が天井に付いていればよい

準備して深呼吸してから声を出す

(声を出してから調整しようとしない)

息が下に流れるイメージで

ファーとまっすぐ

息が止まっていない、自然に流れる

どこまでも出ていく感じで

口は小さくならないで

ゆっくり吸って、1回止める わき腹膨らむ

固まらないで

裏声でもよい 

声の通り道を作ってから実声を強くしていく

呼吸の練習

壁に手をついて押しながら吸う

背中に息を入れるように

鼻をつまんで 下の方へ 勢いよく吐き切る

歯は軽く閉じて その隙間から息が出る

上向きに吐くと鼻にかかってしまう

鼻に抜けやすい

鼻をつまんで、吸って吐く、流す

クレッシェンドしていく

鼻から吸うと呼吸が流れなくなる、苦しくなる

息のスピード感を大事に

すごい勢いで出している → 息が続く

息の練習ではめまいがしたりしますが、その後で歌の練習をする時に声が違ってくるのは分かりますので、必要な練習ですから、とにかく口の形を整えて吐くことに慣れていきたいと思います。

 

1.外郎売

歌舞伎十八番の一つ、とてもゆっくり。言葉を滑らさない。

座っている時足が内股に閉まってくる、筋肉が内側に入りこんで詰まってくる、股関節は楽に開いていた方が声が楽に出る。

日本語は高低アクセントなので上げ下げで意味が変わってくる、「親方と申すは」で一山、途中切らない。

「お立ち会いのうちにご存知のお方もござりましょうが」でワンフレーズ。

早口言葉ばかりが主眼になっているが、本来は、早口言葉が始まる前の導入の部分は自己紹介なので、

その部分と早口言葉の部分をきちんと分けて考えないと、これを一つの曲として考えた時、早口言葉になってゆく面白みがなくなってしまう。

2.寂昭法師の名乗り

胸骨に手を当て、息を腰まで通す。腹式呼吸というとどうしても身体の前面ばかりに意識がいってしまう、腰で吸う。

腹式呼吸ではなく、腹から声を出す。

日本語は言葉の最後で意味が決まる。お腹を膨らませながらお腹に力を入れて切ると説得力が増す。歌い尻が流れないように。

一番最初の「これは」切っ先が甘い。声立て、一番最初の入りを意識して。

3.熊野

宗盛と従者の会話、役柄が違う。

4.邦楽の稽古。

今は楽譜もあるが、昔はお師匠さんから口伝えで聞いたらそれを何もなしで覚える、究極のコピー、コピーする事で何が違うか考える、

とりあえず師匠の形に入った後で、でも自分はこうやりたい、と変えてゆく、それが瞬時に出来る訓練を昔の人はしていた。

昔は毎日稽古で稽古は5分、一回目は師匠が、二回目は一緒に、三回目は一人で、の三回稽古。そうやって伝承してきた音楽。

外郎売りの「円斉となのりまする」の「円」と、名乗りの「寂昭法師にて」の「にて」は、同じように裏に抜いている、

ファルセットとは違う、声区チェンジする時の裏声の抜き方、それを胸から下で全部やる、

そうすると声区チェンジしてもファルセットに音質が変わる事なしに歌える。稽古はその訓練にもなる。

美空ひばりは裏声が上手、声区チェンジがほとんどない、ないように聞こえる。彼女は楽譜も読めずレコードを擦り切れる程聞いていたそう。

オペラ歌手が長唄のレッスンで発声が崩れてきてしまい、長唄のレッスンはやめて三味線のレッスンだけにした事がある、

歌うものによっては支障をきたす事もあるので、レッスンは慎重に進める。

邦楽では、普段しゃべっているところを同じところで歌ってゆく、という感覚で、朝から晩までこの出し方でも声が嗄れる事はないが、

歌うものによっては喉声と言われる事がある。

今までは自主練のウォームアップに外郎売りをやっていたが、本当は想像と随分違い、ゆっくりしっかり腹から出すものだったので、

ウォームアップでやるのは止めようと思う。何度も聞いたり練習したりしたものを修正する事は、新規で聞くものよりずっと難しい。

座って足を内股に閉じないようにすると、足の付け根に結構負荷があり疲れるが腹から出し易い、立って歌う時もこの負荷を感じる姿勢を意識すると身体を使えるようだった。

声区チェンジがないように聞こえる、胸から下で全部やる裏声の抜き方、これを是非とも習得したい。

 

お腹の使い方が曖昧になってしまっていること。

息が鼻にもれてしまっていること。

声が不安定にならないようにすること。

息を口から出せるようにすること。

呼吸に合わせてお腹を使えるようになること。

何が出来ていなくて出来ていない理由が何か、少しずつですがわかるようになってきました。

それを進めて自分で改善できるようにまではまだなっていませんが、ひとつずつ前に進んでいるように感じます。