<トレーナーレッスンのレポート>

○おかげさまで、以前に通ったことのあるスクールとは全く異なる感覚でトレーニングを受け練習できています。以前は集団レッスンの形式で、今は個人レッスンというところの違いは大きいですが、自分自身の課題の見えやすさが全く違うので、入所して本当によかったと思っています。歌うことの難しさと楽しさ、自分が歌うことが好きなのだということを研究所のレッスンと、日ごろの練習と、いろいろなことを考えたりする中で感じています。また、先生のさまざまな本を読みながらトレーニングを受けると予想以上に得るものが多いので、本+レッスンという形は私にとっては非常に効果的だと思っています。

 本に書いてあったことが、レッスンの中で「あ、こういうことか!」とわかった瞬間のうれしさといったらありません。(まだまだ理解していない、できていないことはたくさんありすぎますが…)

先生のレッスンは直接受けていませんが、先生の講演を聞き、カンセリを受けたことがあるので、先生の声や語り口を想像しながら本を読むと、まるでレッスンを受けているような気にもなったり…。

 先生のたくさんの著書、会報はレッスンを受ける上では欠かせないものだなと近頃強く感じます。会報は自分の心のたるみにいい薬です。いろいろな音楽に触れ、アーティストに触れ、資料に触れ、社会・人間に触れ、ということをたくさんしていかないと、自分の歌が本当の意味で磨かれていかないのだと毎月強く思わせられます。これからも甘えることなく、妥協することなく、あきらめることなく、磨いていきたいと思います。

 

 

○僕は今まで、踊りしかした事がなく声を意識して使った経験がほとんどないので、初歩の初歩から教えていただいてます。先生もダンスや芝居の経験があるとの事で、そういった方面から体の使い方やイメージを伝えていただけるのが、僕にはわかりやすくて嬉しく思います。体を使って技術を修得するという事は何に限らず大変だろうと想像はしておりましたが、歌うという事がこれほど大変で難しい事だとは、予想を遥かに越えてました。

 今まで生きて来たなかで、もちろん音楽は身のまわりに常にあったわけですが、ただ漠然と聞いていただけでは入っていない物がたくさんあるんだ、という事がわかりました。音楽を聞くときに、ひとつの楽器に集中して聞いたり、歌っている人の体の使い方をイメージして聞いてみるなどといったアイディアは、踊りや他のジャンルにも活用できるものだと思いますし、そういう心構えで生活をしていたら日々の一瞬一瞬が、全てトレーニングになると思いました。

 

 

○まずはいたるところに変な力が入りすぎてることを指摘されました。もっと楽に、深いところから息をただ流す、しかし最初これはかなり難しかったです。しかし自分の声を聞いて、がんばっている、辛そうというのがばれてしまっているといわれて、これはまずいと思いました。歌に関しても、言葉を読んだいるほうがまだましで、歌いだしたとたんメロディーが盾になって、言葉も気持ちも聞こえてこない。そう言われてガツンときました。そのとおりだと思いました。まずはその盾を取っ払う、そのために言葉だけで読んで、そのことばがつながった状態のままで歌っていくというレッスン、トレーニングをしました。

 また、歌っている空間が非常に狭いということも言われました。声の出発点も浅いし、客が遠くにいるイメージもできていない。目の前に客が500人くらいいるつもりでいつもトレーニングしないと、あまり意味がないということです。課題は山積みですが、とにかく今はメロディーにとらわれずに、言葉の意味をしっかりつなげながら歌うことを徹底したいです。そのために詞の世界を自分の中にしっかり作り、情景を描きながら声にしていく作業をもっとしないといけないなと思いました。

 

 

○自分の歌い方を根底からたたきなおされた、というのがトレーニングでした。まだたたきなおされ中ですが、今までの自分の歌い方がいかにフレージングとしても、気持ちの入れ方としてもいい加減か、ただ単に流しているだけだということを思い知らされました。

 また、特に、レッスンごとに ポイントを絞って指導して下さっているので、自分で練習するときのポイントが見えやすいです。カンツォーネはイタリア語で意味はよくわからないけれど、その発音や独特なリズム感が、発声やフレージングを鍛えるのにいいというのは練習をしていく中で確かに実感としてあります。カンツォーネは、ストレートで感傷的な詩が多いので、気持ちの入れ方という点でもよい練習になっています。でも、正直なところ、こんな気持ちになったことないな~とか、少し恥ずかしいな~とも思ったりしますが…。

 また、逆に、そういうふうに歌の中に気持ちを入れていったり、フレージングを構築していくことの楽しさも初めて知りました。いずれは、何も考えないでも、息・身体・表情が勝手に動くようになっていきたいと思います。

 

 

○レッスンには他にはない緊張感がある。かといってかたすぎず、笑うとつられて笑ってしまう魅力もある。ユーモアを交えて話に何度もモチベーションをもらった。集中力が欠けている時、弱さをあからさまにだした時、無言のメッセージを何度もくれた。私はレッスン時、録音をしていて家でたまに流してします。すぐに自分では気付きませんが、繰り返し聴くことによって、内容が自然と体に染みていたという体験をしました。

 

 

○体が、感覚(感性?)を優先させると追いつかず、また、失敗も試せる事も十分にやっていないので、自分でできることはもっとやってからレッスンに挑まないといけないなぁ、と思っています。比較しようがありませんが、レッスンでしかできない事がたくさんあり、それ以外は自分で面倒を見れるようにならなければと思う事が多いです。体を鍛えるのは自分でやるとして、感性と息の鋭さを勉強できるといいと思います。これもほとんど自分でやることですが。

 

 

○トレーニングなんてした事が無く、不安の連続だった中、いつも優しく見守ってくれました。レッスン中、心と体が緊張しがちな自分に笑いを交えたジョークを言ってくれるので、楽しくもあり、リラックス出来てありがたかったです。

 一番印象に残ってるレッスンは、ここに入って三か月くらいにやったセリフの練習です。のどだけで声を出そうとしていた自分を見て、声をもっと遠くに飛ばしてとのアドバイスを頂きました。そんな抽象的なと戸惑いながらも、遠くをイメージして大きくセリフを言うと、荒削りながらも、普段使った事の無い、しっかりした声が出てきました。これが体を使う最初のきっかけであり、それから自分のトレーニングが開けていった様に思います。

 先生には一貫して、大きい心で大きく表現しろと指導されてきました。このことは技術的にも精神的にも、とても参考にさせて頂いてます。いつも励ましと希望を頂いてる先生に感謝してます。

 

 

○教え方がとても丁寧だ。体の使い方は自分の体を使って見本を見せ、頭ではなく体で感覚を分からせてくれる。しかし、いざ実践となるとその判断はとても厳しい。いくら感情を込めて歌っていても、それが音声として伝わらなければ駄目で、「表面的なことしか聞こえてこない」とこの前も指摘を受けたばかりだ。

 また、感情が入っていなければ台詞をやることで、どう駄目なのかということに嫌という程直面させられる。しかし、この厳しい判断があるからこそ、課題のクリアを重ねていくごとに、自分の理想を現実として形に出来るのだと思う。そして必ず私も実現させたいと思い、この環境に出会えたことに感謝しながらトレーニングに励んでいる。

 

 

○レッスンでは、「○○○のようなイメージで声を出して…」のように、非常に曖昧な表現がされる事が多々ある。その中で、各コーチの指示に対し、いかにポイントを合わせられるか、言いたい事が捉えられるか、それにはコーチとの相性も必要であると思っている。

 レッスンは、「声は下から、力を抜いて」を絶対的な基本としてレッスンが進む。そのため方向性が間違いそうな時も、しっかりした基本があるので、焦らずにトレーニングを進められるイメージが大いにある。さらに私の場合には、コーチの抽象的な表現も把握しやすいので、気持ち良く、安心して研究所に足を運んでいる。今後もコーチのもと、更なる可能性に挑戦していきたいと思っている。

 

 

○いつも利用させて頂いていて思うのは良い意味でブレーキをかけてくれる、ということです。というのは一人でトレーニングしていると僕の場合その一つに集中して全体のバランスみたいなものがみれなくなります。そうして歌うと崩れてきこえます。

 響きの練習ばかりすると体をつかうことが一時的におろそかになるようにトレーニングではある一つをえる目的の側面に失うものも含んでいます。歌の中でのバランス、声全体としてのバランスをみて頂いて調整していく。それが私のいうブレーキです。

 歌い手としての感覚は。どのトレーナーの方ももってらっしゃいますから、安心して間違えられる。歌い手の感覚は歌い手しかもってません。その感覚を盗みつつおおいに間違えて、いい声をつかみいい歌を歌いたいと思っています。

 

 

○「始めはきっと一声出す所から徹底的にやるのだろうな」と構えていたら、「なにか好きな歌を歌ってみてよ。」から始まった。その後も基本的に実践的に歌うことが中心、普段歌うようなポップスだったり、カンツォ-ネだったり。その上で一般的なトレーニングと言うよりも、私に足りない部分に合わせた指摘をして下さる。始めは難しく考えすぎて、歌に力が入りすぎたり、発声ばかりを気にしてしまったりしたが、自分の歌いたい歌が見えてくると、そこから自分に必要な要素を自ら汲み取れるようになってきた。

 また「歌詞に気持ちを込める」と言うことも定期的に釘をさしてくださる。ときには「日常生活で多くの感動をするように」なんて指摘もしてくださる。ちゃんと歌うことで今は精一杯だけれど、いずれもっと深く歌の世界に入れたらよい。自分で練習していて何となく行き詰まったときに、私の声を聞いただけで的確なヒントを与えてくれる、すごく私の事を解って効率の良い道を進む手助けをして下さっていると思う。

 

 

○体と息と声と感情のつながり、バランスの取り方についてのコメントやアドバイスをよくいただきます。内容は具体的であり、抽象的ヤ感覚的なことが多いです。「声はそんなにいらない。声を半分にして息を倍に」「歌い終わった後にノドでなく、腰回りが何となく疲れたかなと思えるように」「心と気持ちをまずは動かして」「声0、気持ち100」などなど…。そこから自分が気づいてる部分、気がついていない部分、弱い部分、殻が破れていない部分…など技術的にも、感覚的にも、精神的にも課題を見つけられる場です。その課題をどうトレーニングしていくかは、こちらも自分の心と体を見つめ、調整してやっていくしかありません。それもまたトレーニングなのだと思います。

 

 

○私の声は、自分では地声を出しているつもりでも、それは地声ですか、ファルセットですかと必ず聞かれるような声だった。高音域になるとチェンジするので、当時はやはり地声と思っていた。目標は、ボリュームのある声を手に入れることと、セリフでも歌でも自由に動ける声・伝わる声を身につけることだった。始めは、とにかくボリュームをつけることに専念したように思う。息をたくさん吸って遠くへ吐き続ける。そこへ声を乗せる。

 今こうして書くのは簡単だが、吸った息を身体の芯へ取り込み、それをグルグルッと体内をまわして、音にして外へ出す。これを瞬時にし、それをし続ける作業だ。その時の、下半身の踏ん張り加減と上体の脱力加減と、お腹周りの力加減、この3つのバランスがちょうど良い時が、私の場合、伝わる声が出ている時だ。感覚としては、楽だけれど(力んでいない)じわっと汗がにじんできて、身体が温まってくる、感じ。「やっと手に入れた」と大喜びをしても、「この感覚を覚えた、大丈夫」と思っても、必ず毎回再現できないのがとても悔しい。緩やかなペースではあるが、確実に変化し続けている身体。それは嬉しいのだが、良い状態をキープできないのが辛い。セリフの練習も並行して行っている。

 これは瞬時にテンションを上げる訓練になるし、表現の可能性を広げるのにも役立っている。ここ数ヶ月、随分とセリフの声が安定してきたように思う。それだけに、セリフをいう時と歌の時の声の違いが目立つ。自分では意識して変えていないのだが、吸った息を声にして出す時の声の出所が違ってしまうのだ。

 今後の課題は、1.歌の声もセリフを言う時の声と同じになるようにすることと、2.吸った息を効率よく声にすること。2に関しては、前回のレッスン時に、半分のボリュームで歌うことを試みた。自分の耳に聞こえる自分の声が、いつもよりも大きく聞こえる時は、私の場合要注意。息が遠くへ流れておらず、身体も理想的な状態では使えていない場合だ。試行錯誤しながら進んできたが、自分の中でレッスンの方向を明確に絞れるようになったので、一つずつ期限を切って進んでゆこうと、そしてもっとスパルタにトレーニングしようと思っている。

 

 

○ホームページを拝見して"最も判断基準が厳しい"と直感的に感じたのが、入所させて頂いた理由です。自分一人では見失ったり甘くなってしまいがちな判断基準を、正す機会を頂ける場所と捉えています。また、具体的な技術面から精神面まで、自分の歌を磨いていく上で必要なものは充分すぎるほど用意されているため、あとは全て自分次第だと考えています。またレッスンに関しても、"上手くなる方法を教えて頂いている"のではなく、"その時の自分の状態を的確に説明して頂いている"のに近いため、何を得られるかは、その時の自分の姿勢、感性次第だと考えています。

 

 

○それまで一切音楽をやった事がないので、初めは言われた事も良く理解できませんでしたが、最近感覚で理解できるようになってきたので最近やっといいレッスンできるようになってきたと思います。いつも言われることは息を遠くに流す、あとテンションを高く歌詞を理解して自分の気持で歌うなどです。自分で考えて、鍛えておかしい所を指摘してもらう感じでやってます。今は自分なりの表現で歌えるよういと思います。

 

 

○歌うことが大好きで、やりたくてやりたくて始めたトレーニングでしたが、1年ぐらいはどうもうまくいきませんでした。高校生の時に2年間発声練習を音楽の先生から受けていたのですが、完全に最初からやり直しでした。いま思えば歌謡曲教室のレッスンやカラオケでマイクを使って歌っていたときに悪い癖がついてしまったようです。まだまだ声を出すので精一杯。歌唱なんていつできるのだろうと思います。でもそれが現実。

 深い声とはいきません。のどに力の入った、平べったい浅い声になりがちでした。でも今、少し声が出始めています。僕は「野口体操」というものを15年やっています。ですので、レッスンを受けながら、体の力が抜ければ声の力が自然にでてくることを感じています。最近はオリジナルを聞きながら、どう歌えば自分の声が生かせるのだろう、楽曲をどう表現すればいいのか?と考えるようになりました。そして、表現が確実に変わり始めています。高い声もまだまだのどに力が入ってしまいますが、逃げることはなくなりました。一つずつ積み上げている途中です。これからもいろんなジャンルの曲にチャレンジしていきたいと思います。歌うことがますます楽しくなってきました。

 

 

○まず非常にリラックスして時間を過ごせます。緊張して声が出せないという状況には絶対ないと思います。歌うということは緊張下でやるものではないと思うので、とてもすばらしいコンディションに作っていただいてると思います。

 まだレッスン回数も少ないので、あたしの方の変化もそうあるわけではないと思いますが、アドバイスうける事柄もだいたい一つのことに集中してきているので、やはりそこが自分の弱点だと認識して直していきたいと思っています。自分では漠然ととらえていた自分の歌い方や声について、具体的に客観的にアドバイスなりご意見なりいただけるのは、やはりかなりいい環境で、今の自分には必要だと思っています。

 あたしのいいところも悪いところも、多分もう把握してらっしゃると思いますし、いきなり最悪のポゾションから歌いだしたとしても、きちっと零れ落ちることなく受け止めて下さるであろうという安心感があります。また、それをさらけ出せるという安心感があります。

これからは曲を通して、具体的に細かい自分の気づいていないクセや、その解決方法、練習方法などご指導いただければと思います。

 

 

○以前、別のスクールでトレーニングを受けていたのですが、そこは市販されているCDのカラオケを使ってのレッスンでした。まさにカラオケ教室の延長のような感じです。歌うことは楽しいのだけれど、4,5年レッスンを続けても話すときの声が全然変わらないので、そこを辞めてこちらの研究所に通うことにしました。

 こちらでの初めてのレッスンで先生に、私の顔や骨格に対して、声の出し方(トーン)が不自然だと言われました。なので現在は、自分本来の声で原稿を読めるようにトレーニングしてもらっています。自分の声が、いわゆるアニメ声で、アニメ喋りっぽいなぁ…とは思っていたのですが、具体的にどうすれば治るのか、また、本来の自分の声がどんなだったかすらよく分からなくなっていたので、それに気づけたことは、私にとって大きな収穫です。これから、今までやってきたことと、レッスンを受けて得たものの、両方ひっくるめて私として、仕事に活かしていきたいと思っています。

 

 

○先生のレッスンは今まで受けてきた先生より、より自分にあっているのではないかと思います。その時の自分の心境にもよると思うのですが、今はなんでもいいから吸収していこうという自然な姿勢で望んでいるという事も相互していると思うのですが、何かがわかりやすいのだと思います。

 レッスンが終わった後に、割りにスッキリする日が多いです。それは声を大きく出してすっきりしたとかそういうことではなくて、自分なりの課題を7割は消化して、次の課題が見つけやすいからだと思います。最後は必ず『息を吐く』という事を言われますが、それは音楽を体で感じなさいという事でもあると思います。

 最近、音楽を体で感じれるようにはなってきたと思うのですが、ただ、実際歌ってみて、聴いてみると部分的にそう聞こえる部分もあるし、ばらばらです。ただ、のどがあいている音がでたと先生が仰るので、この方向でいいかどうか確認をとります。そこで違えばまた新しいものの課題を出す、という感じです。そこで違えばやり直す、何かに執着しているなら、自分自身で執着に気付き、やり直す。

 それから想像力も必要だと思います。私は漫画を描く事も歌を歌う事と同じくらい好きな事です。最初はへたくそです。慣れて来るとペン入れをする時下書きを見て、ペン入れ後の絵を想像しながらペン入れをします。歌もまた、真似ないのなら自分の出す声をある意味想像できなければいけないと思います。どんな音でもいいからまずは想像して、それをレッスンの時に一音でもいいから必ずだせるようにもってくる。そこで方向性が違っていればやり直せばいいと思います。

私はオケがないと、不安ですが、これも解消しなければならない。それと先生の前だとどうしても緊張してしまう。緊張してしまうのはしょうがないけど、必ず何か引っ掛かる部分を解決しようとしています。

 

 

○入所して初めに感じたことは先生を筆頭にトレーナーさんたちの普段の喋り声の美しさです。第一声で僕は圧倒され、ここの研究所に対する期待や信頼感が より一層、深遠な物になりました。「息の流れ」に重点をおいたトレーニングは予想していましたが、ここまで 「息の流れ」を意識するものとは思いませんでした。何度も何度も繰り返し身体の深いところから流れてくる「息」を意識する。数回のレッスンで今までとの声の違いを認識することができました。細く薄っぺらい声が、厚みのある温かい声に変わりました。

 この様に、ほんの少しの「息の流れ」の差でこんなにも変貌してしまう声に対し、僕は畏怖の念を感じました。これからも自分自身の声に巧みに操れる様に、鍛錬に励みたいと思います。

 

 

○レッスンを始めて、今どんなトレーニングが必要なのかを見つけやすくなったし、自分がやってきたことが間違っていても、気づく機会がある。レッスンを始めて強く感じたことは、どんなに効果的なレッスンをしていただいても、リラックスができていないと頭も体も十分に理解できないし、やるだけ辛くなる。ガチガチの私は、悔しいのでボディ・ワークなどを受けたり、あの手この手でリラックスに取り組んでいる。最近少しずつ心身共にゆるんできたように思う。

 レッスンの体験談を言えるのは、もっとゆるんだ状態で、レッスンを最大限に活かせる自分になってからだと思っています。レッスンを始めてリラックスの必要性を思い知ることができて、本気でそれに取り組むようになれたことが、今の時点での体験談です。ありがとうございます。

 

 

○私が、ここでレッスンを受けるようになってまだ日は浅いのですが非常に充実した゛日常″となりつつあります!それは、ここの教え方にあるでしょう。一般的に、こういったスクールでは講師がああだ、こうだ、と教えるというか自分の考えを絶対的なものとしそれを受講生らにおしつけます。こうすればうまくなる!という「答え」を。それはもちろん受講生自身も「答え」を求め、しかも手っ取り早く身に付けようとします。

 しかし、この研究所は違います。あくまでも「答え」を出すのも探すのも自分自身だと言うことです。これは、今までただ与えられたことをやってきただけの人にとってはとてもキツイ事でしょう。いえ、だれにだってキツイということになるでしょう。だからです。だから自分を磨け、もっと良くしようという意識が今まで以上にもてるようになるのです。その結果、レッスン日以外の日も自分を磨いていこうとうことにり充実した毎日が送れるようになります。自分もその一人であります。

 

 

○簡単な発声練習をして、自分の中でどの音域が一番響きがいいのかを教わりました。基本的に、言われたことは普段のレッスンで言われてきたこととあまり変わりなかったですが、オペラや声楽の専門的な話も交えて具体的に説明してもらえたのがよかったです。私は体に力を入れすぎていて、逆に通りにくい発声になっているので、力を抜いた楽な状態で、裏声を出すときのように眉間に響かせるようにすれば、どんな音域でも遠くまで届くようになる…とのことでした。

 

 

○単純に声を出す、ということをここまで意識させられたのが新鮮だったのは共通しています。そもそも、一応はステージの経験もありますし、本を見て家でそれなりにやってきてもいました。それでも、ここでのレッスン30分以上には、声を出すということを意識した事は無かったです。最初の内はただ必死で、それこそ汗だくになってやっていました。正直、身体のあちこちが痛くなったりもしました。

 でも、それはある種快感でもありました。気兼ね無く全力で声を出せる、というのもそうですが、指摘を受け、それを少しづつでもモノにして行く度により大きく、より良い声が出せるようになって行くのが自分で分かるんです。調子の良い時は楽しくてしょうがないです。

ですが、未だそれを歌として活かし切るまでにはなっていないと思います。いつでもヴォーカリストとして、魅力ある声を出せるよう精進します。ただの大きい声では意味がありませんから。

 

 

○音階で発声練習をやるときも、コンコーネの歌を使っての練習でも、よくフレーズの最後の音が減衰してしまう。自覚はほとんどなかったのだけれど、先生に頻繁に指摘されるので、テープに録音して聞いてみたら、確かに最後の音が届いていない。どうしてその場で、自分で分からないのかと思う。

 コンコーネを使っての練習は、ピアノと一緒に歌うので楽しい。でもまだ声を出すことだけにいっぱいいっぱいで、ピアノの伴奏をろくに聞けていない。声のことなんて考えなくても出るようになったら、ピアノの音と歌との兼ね合いを考えて、音楽を奏でられるようになるのだろうか。今でも少しずつだけど、先生のアドバイスを受けながら、譜面上の楽語で指示された表現を勉強したりしている。

 発声練習での言葉を「ノ」にしたり、「オ」「ア」と変えるだけでも、声の出かたが違ってくる。視線・あごを落とさないことで、声がより前に飛ぶ。私がよりよく発声できる状態を、先生が探して下さるので嬉しい。指示どうりにやってみて、高いところに声が届いたときなど、喜んで下さって、嬉しい。

 

 

○発声とコンコーネを指導いただいてますが、最初のころは、この発声って、声楽の発声だからポップスの発声と違うような気がするしなぁ、どうなのかなぁ、と半信半疑で受けていました。ところが、5ヶ月くらいたって以降、普段自分が歌っている曲の歌い方がちょっと変わってきたことに気づき(たとえば、高音の出し方が以前はただ細くて出てるだけ、という感じだったものが、太い声で、スムーズに苦しくなく出せるようになった)、これは絶対にこのトレーニングのおかげだと確信しました。

 今は、中低音を豊かにすべく中声用のコンコーネを課題にし始めたところで、下降音ほど実は支えをしっかりしないとだめだということを痛感しているところです。

 

 

○指導してもらってから長くありませんが、不思議な心地よさがあります。たとえレッスン当日、精神的に安定していなくとも、自然な話で自然に笑わせて和ませてくれます。発声練習では、気持ちがこもり声が前にでない時、体で「前に、前に」とゆっくり引き出してくれます。研究所の魅力は押しつけない魅力的なトレーナ-に声をみてもらえるだけじゃなく、その人達の生き方を生できけるところにあると思います。

 

 

○初めはいろいろと注意点が多くて、どこから手をつけたものか迷いましたが、毎回のレッスンで共通して言われるところがあります。それは息の流れとお腹のささえです。ずっとこの道を歩んでおられる方々には当たり前の事でしょうけれども、その当たり前の基礎を修得するという事が実は一番大変な事なのではないかと思います。何もないところから修得するのも大変だろうと思いますが、声を専門で扱った事がないとはいえ、生活の中で身についた発声や、体の使い方のクセがあるだけに、余計に時間と労力がかかりそうです。

 先生には発声のところから細かに教えていただいておりますが、いろいろと考えながら歌っていると、考え過ぎて体が萎縮してしまうのもいけないと、こちらの緊張をほぐすような空気を作ってくださったりします。本当はそういうものも、自分でコントロールできるようにしていくのが、こちらでのトレーニングだろうとは思うのですが、まだしばらくは先生に頼る事となりそうです。

 

 

○まず指摘されたのは、高音に余裕がないことです。顔の上のほうに空間がぜんぜんなく、ぎりぎりで出しているからぎりぎりな声にしかきこえなくなってしまう。もっともっと上に行くつもりでその音を出すと、だいぶ改善されました。後は曲想についてですが、発声という意気込みもあってか、とにかく曲全体をはっきり出そうということばかりに気をとられていました。

 そうではなく、フレーズには流れがあるのだから、それを感じて、ここは高音だけど張り上げたら明らかにおかしい、この低音からがんばって出しちゃったら後の高音まで持たない、逆に下降していくときに元気がなくなりすぎてしまう…などです。

 前の先生にも言われていたことですが、常に歌っている少し先を視野に入れながらやらないと、目の前にある音だけ歌っていたのでは流れも何もない、無理のあるものになってしまうということです。その辺の意識は、決して難しい理屈ではないのですが、一人では気づけないものだったと思います。集中はするが、変な所でがんばらない、効果的にエネルギーを使うということも学びました。今後は、より演出や見せ方の部分を学んでいけたらと思います。

 

 

○厳しい。レッスンの場では、なかなか進歩しない自分自身に苛立ちを覚えることしきりである。ただ少なくとも言えることは、先生のご指導によって少しずつ「息に乗った声」の感覚が身体で分かりつつあり、また普段歌を唄う中でも、それを感じることがある、ということである。

 私は発声の本などで研究したことで疑問に思ったことは先生に質問するが、それでも「先生、これって正しいですよね?(間違ってますよね?)」といった「ALL or Nothing」の質問はしないことにしている。(明らかに間違っていると思うことは別。)その大半は、絶対的な正誤で片付くものではないと思うからだ。(先生も回答に困ると思う)それよりも大切なことは、私自身このような研究、トレーニングの過程を通じて、一刻も早く、自分の声に対する判断基準を知り、具体的に活かすことだと考えている。そして、先生はそのための指導者、レッスンパートナーとして信頼し、レッスンを続けている。

 

 

○声楽を教えて下さっている。私は今まで歌をちゃんとやったことがなかったから始めはなかなか感覚がつかめず、言われるがままにやっていただけだったが、続けているうちに徐々に自分で意識的に発声が出来るようになってきた。

 「力を抜く」と言うことが中心だが、始めはこのレッスンを混合して上手くできなかった。とにかく言われたことだけを忠実にやるようにするうちに、声楽の発声法がつかめてきて、それの感覚をポップスにも応用出来るようになってきた。毎回発声をして、コンコ-ネを歌う中で私の弱点を指摘して下さって、言われて意識するだけでも変わったりするし、時には乗り越えるためのトレ-ニング法を教えて下さる。現時点での私の弱点は吐く息の量が少ない事。簡単に変われることではないが、私が忘れてきた頃に何度も根気強く指摘して下さるので、そのたびに心を入れ替えてトレ-ニングの質を高めて行くことができる。

 元々はカラオケなどで自分の満足行くように歌えなかったため、もっと歌を楽しめるようになりたいと始めました。今は大学でバンドサ-クルに入っていてそこでのライブの質向上のためにレッスンを受けている感じです。自分で歌いたい歌ややりたいことが少しでもはっきりしていたほうが、レッスンから吸収出来ることも多いです。逆になんだか解らなくなった時も突破口をひいてくれています。

 

 

○今まで他所で基礎レッスンを2年半程受けていましたが、もっと基本に返って根本を養いたくて入所しました。歌うとはどういうことなのかを深く考えて実践&追究していける所だと思います。世界に通用することを念頭においてノウハウを培っているのは素晴らしいことですが、私の心構えとしてはエリート意識や慢心をすることなく精進して行きたいと思っています。

 結果として自分の歌声が良く響き、表現力が輝けばと思っています。先生のレッスンは、腹式呼吸による下からの息の流れと共に横隔膜を下げて「支え」、身体に響かせて歌うことをトレーニングしていただいております。自分が今までに知り得なかった考え方や方法を教わり「学び体得していく喜び」を享受しています。自分の感覚を鍛えていくことが技術の研鑽につながると思うのですが、レッスンで一番興味深いと感じたことは、イメージや意識を持つ或いは変えるだけで声の響きが変わることです。歌も太極拳と同じく調心&調息&調身が大事なのですね。

 

 

○トレーニングを振り返ると段階的に、レベルに合わせて授業のカリキュラムが組まれいるのが解る。最初の頃は、演劇部の発声練習と代わり映えせず、何処が外国人と同じ発声に繋がるのか疑問を感じる事もあった。

 しかし、年月と共に、授業での発声練習の方法も変化し、かなり当初イメージしていた声に近づいてきた様に思える。ただ、こちらの事を考えて、カリキュラムを組まれいるとはいっても、不特定多数が相手なので、個々人の要求には、合致しない事もある。自分が何を求めているのか、何が足りないのか、良く考えてこちらから働き掛けるのが大事だと、ここ数年思う様になった。

 

 

○最初のレッスンでアカペラで歌った時、先生に「声はいい。でも歌い方でダメにしている」と指摘されました。先生にも「持っている声が素晴らしい」とコメントをいただきました。自分では、本来の声質に自信が持てずにいたので心底嬉しかったのです。

 レッスンでは、ジャズの譜面持参で曲での実際の歌い方の指導をしていただいています。大きく地声で歌おうとするとどうしても喉に力が入ってしまって声がひっくり返ってしまいます。そこでレッスンでは、喉の奥を開いて言葉が変化しても一定のポジションで歌えるように、喉と口元はリラックスした状態を保ちつつ腹式呼吸による息の量の変化で歌詞をフレージング出来るようにアドバイスしていただいています。

 最近一番痛感した失敗例は、トレーニングによる歌い方の効果を知りたくて、本番で大きく地声でスローバラードを歌ってしまったことです。MD録音したものを先生に聴いてもらい「本番はもっと軽く抜いて歌っていい。トレーニングの効果は随所に出るから。練習用と本番用に歌い分けて」と御指摘いただきました。

 

 

○説明がわかりやすく丁寧で「発声においては、表現においては」とそれぞれ言って下さって、その意味が最近わかってきました。毎レッスンごと、ターゲットを訓練するためのトレーニングをぱっと出して下さり、引き出しの多い先生だなと感じています。説明の言葉も何通りかで言って下さるので、一度目でわからなくても二度目三度目で気付くことができます。

 一番はじめは頭声を使うことがわかりませんでした。お腹から出す声=胸声・のどの声のように思っていて、頭声・裏声を使う(使っていい)ことがわかりませんでした。でも頭声でいいと教わって1オクターブを整えていった時、まだ完全にできないけれど中間の声で変化せず出せるようになりました。今まで地声と頭声が分かれるのをどうすればいいのかわからなかったのですが、ようやく解決できました。この発声について、実は最初とてもクラシック的に感じ、少しとまどいました。が、今はポピュラーにも何にでも必要なことだとわかってきました。

 アエイオウを1音で出すとき、出ている声が自分で思っているより上下していることもわかりました。特にイとエが苦手ですが、レッスンで出しやすいオを出してからイを出せば良いと教わり、練習しています。できている部分を挙げてもらって、苦手な部分と結びつけた練習法を教えてもらうと、これだと良いとかできない部分はここが違うんだと自分でわかるようになってきました。

 またGからCの下降のようなトレーニングでは一音ずつ支える難しさを感じています。言葉と声で教えて頂いてイメージはなんとなくつかめているから、実際にできるように体を作っていきたいです。

 

 

○気合を入れようとすると無駄な力が入りがちな私をほぐすようなやさしい口調で、歌に使う呼吸を丁寧にみていただきました。志摩先生のレッスンでは、常に深い呼吸を心がけるので、お腹がごろごろ鳴りっぱなしで少し困っています。音を鳴らさずに吸えるようになりたいです。呼吸の重要性を思い知り、医学書を読んだり、自分の呼吸を感じるようになりました。

 

 

○先生より、息を吐き続けて流れるような発声を仕方を重点的に教わっております。レッスンでは、なるべく体を柔らかくするためにストレッチをして、正しい姿勢を保ち、なるべく力で押さずに発声をするように教わり、それを実践しております。まだまだ胸に力が入ってしまい、力が抜けた発声が出来てませんが、今後も上記を意識して、その方法をつかめたらと思っています。

 

 

○以前に、途中まで登場人物の名前が分からない小説を読んだことがある。小説の登場人物と実際に会うわけではないから、名前を知らなくても困ることはないと考えていた。しかし、名前が出てきた時、目が覚めた気分がした。それから、その小説をイメージしやすくなった。この研究所には、「自分には何かが足りない」と入所した。お二人を通じて―「音」という名前を認識させていただいた。あの小説を読んだ時のように。イメージの幅がひろがった。

 

 

○まさにゴムのような、歌う先生のお腹を触らせていただいたことが印象的でした。力の入れどころ抜きどころが絶妙で、楽器のように体を使うとはこういうことかと思いました。私も自分の体を使えるように、今まで気づかなかった体の感覚を少しずつ発見しています。

 また、コンコーネをみていただいたときに、声が届いてこない、と指摘されました。後になって考えると、自分の体と声のことばかり気にしていて、歌を聴いていただこうという意識がなかったことに気づきました。初めて習う声楽の世界は、なるほど、と思うことばかりです。

 

 

○先生より、深い声の発声の仕方を重点的に教わっております。レッスンでは、声帯を余計に広げて息をもらすのではなく、閉じた状態で音を作り、かつ声帯内で息を多く回すことでボリュームを付けていき、そして、音を作るポイントは声帯のまま、声の広がりを下へ下へと向けて深みを付けていく、ということを教わり、常にそれを意識して練習しております。

 最初は声帯を広げる形を作り、それを保つだけでも苦労しましたが、最近は苦無く出来るようなり、無駄な力を少しずつ減らせるようになりました。まだ、余計な力が入って力で声を押してしまうところがあるのですが、今後も先生の指導の下、改善して行きたいと思っています。その他のスクールでは教えてくれないような、具体的かつ的確な指導を頂き、毎回のレッスンが非常に勉強になります。

 

 

○声楽をやっている友人の歌声を生で聴くと、空気の波が眼に見えるくらいの迫力を感じました。そして彼等は相当量の修練を積んだのだと容易に想像できまし た。そして人に歌で何かを伝えたいと真剣に考えたとき、僕もその修練の日々に突入する決心がつきました。

 正しい発声は想像以上に難しく、自分が発声して いるのをトレーナーさんに良い、悪いを判別してもらうのですが、最初のうちは自分ではその違いが全く解らないという状態でした。身体の感覚で少しづつ認識したり、録音したものを客観的に聴き、徐々に自己判断できるようになりました。

 これらを体験した率直な感想として、これは絶対に独学では体得できないと思いました。そして体得するにはやはり過酷な修練の日々が待っている、何か技術を身に付ける者の運命だと直感しました。

 

 

○やることを具体的に教えてくれるのでわかりやすい。同じ男性なので、先生が出してる声の真似をしやすい気がする。自分が一番喉が開く発音を見つけてくれて、その発音を基準にして前よりのどが開きやすくなった。

 

 

○身振りや手ぶりなどを使った巧みな表現でとてもわかりやすい発声のレッスンは身につきます。とても親切かつ丁寧で歩み寄るようなご指導なので、とてもやる気が出ます。いろんな悪い癖も見逃さず、一つ一つ丁寧に指摘してくださるので、自分のやるべきことがとても明確になり、こころからやる気が出ます。明るくさわやかなレッスンはとても楽しく真剣に取り組みやすいです。分かるまで粘り強く教えて下さるのとわかりやすいので間違ったところがはっきり自覚でき感謝してます。

 

 

○今は「基礎 入門編」をやっています。仕事をしているので、声を出すことは週に2回位自宅でできればいい方です。先週は仕事がきつく、ほとんど何もできませんでした。でも、時間と気持ちの余裕があれば、夜でもハミングならできますし、声が出せない時は楽譜を読み、キーボードでメロディーをテープに録音したりしています。なにしろ回数をやった方が確実にうまくいきます。

 最初は楽譜恐怖症でした。それに集中力が続きません。4小節がやっと!休符さえ正確に取れない始末。また、リズムと音程を正確に声にするよりも、メロディーを歌おうとしていた時期もありました。先生はリズムや音程のずれにも丁寧につきあってくださるので、自分の弱点がわかってきました。地道なトレーニングですが、これが徐々に効果をあげています。いつか自分の大切な財産になるような気がするのです。今年中に入門編が終わればいいなと思っています。 

 

 

○やる前は音楽基礎、ということで正直、単に学校でやる音楽の授業のようなものを想像していました。が、やはりというか、実際はそれ以上のものでした。音一つ取っても非常に微妙なラインの高低に拘り、譜面通りにやるということの難しさを痛感させられました。

 そして、今までの自分が如何に低い水準でやっていたかということも。初めてのレッスンの日は、「足りないものを得られる」という高揚感と、「この程度のことも出来ていなかったのか」という悔しさが同居した不思議な気持ちでした。今でもしょっちゅう指摘を受けますが、音が全体的にフラット気味になる、という欠点もこのレッスンで明確になりました。最近では単に低いというより、その目標の音を明確に意識出来ていないせいのような気がしていますが。調子の良い時とそうでない時でムラがある辺り、まだまだだな、と感じます。進みが遅い時等は焦りを感じることもありますが、一つ一つ、自分が出来ることをやって確実にモノにして行きたいです。

 

 

○いつも懇切丁寧に1つずつ指導してくださるので、非常にありがたいです。今までソルフェージュの経験がないので、非常に緊張していました。でも、1つ1つの課題を常に同じステップで丁寧に指導してくださるため、だんだん不安がなくなりました。もちろんそれに甘えずに予習は必要ですが…。

 また、音符を声で表現するときにちょっと外れたり、長さが正確でなかったりするときに、必ずポイントを示してくれるので、復習したり、その後の予習をする際に大変有効です。とはいえ、1つの課題を克服するのは時間がかかると実感しています。たとえば、ソの音が下がり気味だということについて、あるフレーズではうまくいっても、違うフレーズではまただめだったり…。繰り返し、いろいろなパターンを入れていかないと、と常に思いながら指導を受けています。

 

 

○僕は昔から音痴だと言われつづけてきましたし、自分でもそう思ってました。先生には音痴ではなく体に入っていないだけだから、練習次第で良くなると言っていただき、嬉しくなり、よりいっそうのやる気がでました。しかし、やはり人には向き不向きがあるようで、遅々として進歩の少ない自分に歯がゆい思いです。

 そんな中、先生はいろいろと工夫をしてレッスンをしてくださいます。いろいろな母音を使ったり、ハミングでやってみたり。やっと取れたと思った音がもう一度やると出来なかったりするなかで、同じ音でも下から上がってくる時と上から降りて来る時で違って聞こえるなどという僕の無茶苦茶な意見にも、言葉をしっかりと受けとめ自分の言葉で受け答えをしてくださいます。

 僕は踊りのリハーサルで、厳しい指摘を受ける事もよくありますので、そこまで過保護に対応してくださらなくても大丈夫です、と思うのですが、そういう対応をされるという事は、僕の態度、もしくは声に沈んだ気持ちがでてるという事なのでしょう。もっと強くなりたいと思いました。

 

 

○厳しくていいと思います。自分の耳がもっと鋭くなり、自分で修正できるようになる必要があります。音程の練習は毎日できていないので、そこが問題です。

 

 

○このレッスンでは主に音程、リズムを見ていただき、むしろ発声などには重点をおきません。はじめは戸惑ったし、音程をとろうとするために自然とのどに力が入りやすくなり、すぐに声がかれてしまうこともありました。しかしそれはほかのレッスンで発声をやっていく上で、少しずつ直っていきました。発声が変わってくると音のとり方も変わってくるわけで、時期によってとても不安定だったり、高音が出やすく低音が出にくい、またはその逆などという状態はしょっちゅうでした。

 そういう中で基準が変わらないこのレッスンは、自分がどういう状態にあるのかをわからせてくれる意味であってよかったと思います。

正直に言うとほかのレッスンよりもつまらないのです。でもそういう気持ちでやるとすぐに声に出て、苦手な音程や丁寧に扱うべき音はずれてしまいます。これは結構大事で、いい加減にやると自分でもわかるレッスンというのは、いやですがありがたいです。

 現在の個人的な課題は、気をつければできるようになることは、はじめからできるようにするということです。要は心構えの問題ということですが、その一回目を大切にできるようにしたいと思っています。自分を解放することと同時にコントロールすること、このレッスンはそのコントロールの部分のトレーニングになっていると思います。

 

 

○自分の場合は低くなる事が多いのだが、レッスンでは、ハミングや口角を上げる事で声を上に集め、鼻の位置でキープすることが少しずつ出来てきたと思う。まだまだ合わない事が多いが、出来た時と出来なかった時の違いがわかる様になってきた。音が合わない時のアプローチの仕方が増えて、レッスン中に修正出来る様になってきた。

 

 

○なによりまず思うのが、すごく真剣に一生懸命な姿勢がとてもありがたいです。的確に分かりやすく音程やリズムのズレを指摘してくださるし、とてもすがすがしい気持ちでレッスンを受けさせていただいています。教え方もすごく丁寧で分かりやすいので自分でも指摘された部分のどこがいけないか自覚できるくらいなので、本当に上達のサポートをしてくださり、またねばり強く根気のあるご指導と先生の鋭い指摘に感謝しています。

 

 

○すごく優しく丁寧に、音程やリズムのズレを性格に指摘して下さり本当に根気強い方だと思います。わたしはかなり初歩的にしかも同じところが何回もできない事が多々あるのですが、普通なら呆れてしまってもおかしくないのに、それどころか励ましの言葉をかけながら、できるまで何回もやってくださりありがたいです。間違ったところの指摘の仕方も繊細にやさしく言ってくださり、ちゃんとできたところはほめてくださるので、反省してやる気もおきます。